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施工事例

実大実験住宅から体験した大地震と建物 4

前回の
 「1.木の癖(年輪の流れ)を見ること。」
 について、少し説明をする。

 写真のデータでもあったら紹介して、実際をみていただきたかったが、
どうも見つからないので、少し、解りずらいかもしれないが、
文章で失礼をする。

 土台と柱の接合部に、筋交いを配置した場合には、
金物補強をする。
 一般的には、筋交いプレートやVプレートなどがある。
補強金物の間隔が910ピッチ以下で連立した場合である。

その金物を使う場合は、釘で固着する釘の位置が、土台の年輪の目に合っていると、
基準法の1/30ラジアン程度では、支障はないが、
それ以上の傾き、つまり大地震の時には、柱の引張力で、
土台に打ち込んでいる金物の釘から、引張力で、土台が割裂してしまう。

つまり、釘を打ち込んだ高さと深さ分の、土台面積の約1/6位が、
割裂して、柱とともに、浮き上がってしまうのである。

 建築基準法にてきした地震力では、支障はなかったが、
建物が、極限に達してしたときに起きた破壊状況であった。

金物は強ので、最終的には、木材が割裂して、崩壊する。

 自分が、注意していることは、
 通しボルトやビスなどにも注意している。

 参考のために———-。

実大実験住宅から体験した大地震と建物 3

まずは、現代型住宅造りで一般化されている
「金物」を使うときの注意点である。

1.木の癖(年輪の流れ)を見ること。
2.柱材と梁材などを「木材と金物」接合する時は、
 大地震により接合部が大変形したときは、最後は、木は弱く
 金物(ボルトやビス)が勝ち、木は割れ裂けて、
 接合部は、破壊すること。
3.金物(ビスや通しボルト)の局部的な使いすぎに注意すること。
4.築後1~2年で、通しボルトなどの「ナット」は手で廻るくらいまで緩む。

 以上が、自分が注意しながら工事監理していることである。

実大実験住宅から体験した大地震と建物 2

この実験住宅では、
1.大地震が起きた時にどのように建物が壊れるのか。
2.現代型住宅造りで一般化されている「金物接合」の使い方
3.伝統的構法で造られた建物 [C棟] は、「柳」のようで、1/10ラジアン傾いても
 大きな損傷は無かった

 以上を学ばせていただいた。

 自分が、建物の設計をする時に、特に注意していることや、
 気が付いたことを記述する。

    ※研究所に「実験検証住宅 ガイドブック」が、
     用意されていますので、そこで詳細については
     記載している。

長野地震 「先人の知恵」 テレビ紹介

 昨夜のテレビ報道で、アナウンサーが地震で被害を受けた家の紹介をしていた内容について紹介する。

「この家は、コンクリート基礎ではなく、大きな石の上に柱を建ている古い住宅である。
家は、地震によってその基礎石から柱がずれて建物が、動いてしまっている。」
 と言って、住まい手にインタビューし、その住まい手が答えたのは、
 「建物が動いたから、建て直さなければならない。たいへんだ。
   でも、家族全員が無事であった。よかった」
   
 との、報道内容であった。

  映像を見れば、古い民家で、大きな基礎石から柱がずれて完全に土の上に建っていた。
 当然、壁や屋根も一緒に動いていた。
 建物の内部は、家具やテ冷蔵庫などは転倒していたり、テレビも大きく移動していたが、
 建物の傾きなどは、そんなに大きくはなく、建物全体が、ずれ込んだだけのように見えた。
 
  周辺建物(1階が完全に崩壊していて、その上に2階が乗っているなど—。)の被害からすると、
 この建物自体は、ずれただけで、ペッシャンコなるとかの大きな被害は無かった。

  各地の古い民家や神社仏閣、そして、5重の塔なども全て大きな基礎石の上に
  柱を直接に建てて造っている。 当然、金具などでは固着していない。

   それは、先人の智恵である。

   現代では、「免振構造」と言われている。高層ビルなどにも使われている
   建物をずらしながら地震エネルギーを低減させる構造なのである。

   永年培われてきた、「智恵」、すばらしい。

   この家も、たしかに動いたから、いずれは解体か、または、曳き屋工事をして
   元にの位置に戻すか、いろいろな方向を考えることはできるが、とりあえず
   屋根と外壁があるから、中を整理すれば、十分に住めるわけである。
    
     こんかいの報道内容に、また、「先人の智恵」が紹介された。

  

札幌 「F.L.ライトツアーの発表会」 に参加

7月のアメリカ F.L.ライトツアーに参加した人が2人いた。

それと、案内者である三沢浩先生も毎年この時期に札幌きている。
それは、札幌で設計活動している大橋周二さんが、毎年、この時期に
A.レーモンドとF.L.ライトの講演を自宅で開催しているからである。
今年は、自分もツアーに参加したから、札幌に来ないか? と、三沢先生から
お誘いの電話もあり、出席することにした。

まあ、気軽に行ってくる。

予定は、
12月19日(金)から21日(日)までの2泊3日である。

先日、電話で天候状況を聞いたら
「田中さん、寒いよ。とにかく真冬の服装で来てよ。
 秋田とは違って、とにかくシバレルから真冬のつもりで来てよ。」
と、言われた。

まあ、札幌市内にもA.レーモンドが設計した教会など、いろいろ点在して
いるので、2泊しながら建物散策をしてみようと思っている。

また、ブログでも紹介したいと思っている。

実大実験住宅から体験した大地震と建物 1

20141125083155いままで、いろいろな事をいろいろな先生や先輩、そして同業の人達とのデスカッションで
教えていただいた「地震」に対する考え方を記載する。
 とくに、秋田県立大学木材高度加工研究所の実験住宅を約5年間も携わらせていただいたので、勉強させていただいた。担当は、教授 鈴木有先生であった。

 実験住宅(HP内に紹介)の実験内容については、自然素材について、構法について、
伝統的な設えについて、耐震実験による検証データについて、伝統建築物の推奨について、
現在の秋田県内における伝統建築について、秋田杉の高度利用材料の開発について、
などなどの、多種多様による項目に分かれてパネル化している。

 とくに、全く同じプランニングによる平面での柱や梁の軸組み構成をした、
 1、住宅金融公庫(当時の)仕様の金物で建築された A棟
 2、剛性を高めた近未来型(ブレスはステンレス鋼材使用)仕様で建築された B棟
 3、日本古来から伝わる、基礎石に柱を直接のせ、床下を1mとした高床式とし、
   1階の壁は土塗壁で、2階壁は、杉板厚3㎝の落し板(校倉造り)構法として
   斜材の筋交いは使わず、伝統構法による継手や仕口で金物は使わずに
   建築された C棟

  の3棟の実大耐震実験住宅を建設して、壮大なる比較実験を行った。

「住まいの伝統技術」本紹介 安藤邦廣先生

「建築資料研究社」で、1995年3月10日に発行された
安藤邦廣先生の本を紹介する。
内容についての紹介」は無理なので、目次のみで簡便してもらいたい。

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