リノベーション 「八森の家」 竣工
今回の工事は、母親の居室1部屋の増築と、
それに伴う玄関やホール、そして廊下の
リノベーションである。
まずは、外観である。
2階建ての部分が、12年前の住まいであった。
今回は、平屋部分のみの小さな増築である。
南側の写真である。
以前の玄関は、この立木の側(現在は掃出し窓)にあった。が、今回は、
西側に玄関を配置した。
既存部分のテラスである。 庭には、朽ちてはいるが、
杉丸太イスやテーブルもある。
車庫兼物置も伝統構法で造った。
住まい手の環境に対する思いが入っている。
いよいよ内部の写真である。
この風除室の入口サッシ戸は、再使用で以前に使ってあったサッシである。
また、この手造りの下足入れも、以前にあったものを再使用している。
この下足入れの引き戸は、「天然秋田杉」である。
玄関内部である。
この床タイルは、ネットで、300円/1枚で、住まい手が購入して
タイル職人には、手間代金のみを支払った。
安価に仕上がった。直営方式のメリットでもある。
母親の入口木製戸だが、これも再使用である。
以前は、玄関戸として使ってあった。
建具職人に、調整から手直し、そして染抜きなども施した。
住まい手は、大変に喜んでいる。
なお、壁の仕上げ材は、しっくい塗りである。
しっくい塗りは、住まい手は特に喜んでいる。
既存の廊下であった部分と新規の廊下の境目である。
これは、以前は、上がり框であった。
母親の部屋である。
以前は、玄関と玄関ホールのスペースでもあった。
能代市内 南ベビー保育園 竣工
能代市内の山崎学園 南幼稚園からの依頼で
保育園を増築した。
もちろん、改良型伝統構法である。
保育園児も喜んでいるらしいが、
その親御さんたちも非常に興味が
あるみたいで、中を覗き込んで
嬉しがっているらしい。
潟上の家 竣工
住まい手と、造り手との顔合わせである。
住まい手の「すまい」への思い、造り手である職人や資材供給者などの
思いなどを、それぞれ発表する。
大工加工場の木材などを建て主に見てもらう。
伝統的な木組みの刻み状況である。
また、建て方の状況である。
上棟式後の餅まきである。近所の子供達などが
集まって来た。
築二年「金足の住まい(増築)」
平成23年4月に竣工したので、建築後の経年変化検査をしました。
結果的には、木材の収縮などから木組みの楔栓や車知栓が緩んでいたので簡単にトンカチで2~3回軽く打って対処しました。
曲がり木や木材に癒されて住まわれているそうです。
お客様の感想
田中様
早いもので、1年と6ヶ月経過しました。
依頼したきっかけは、田中さんのHPを見て、設計をお願いしました。
正直、面識も全く無かったので、不安はありましたが、施工事例や受賞歴、そして、住まい造りについての理念などから、思い切って依頼した、と思っています。
結果的には、打合せから設計内容、また、現場監理など、不安を感じ取ることもなく、スムーズに完成。そして、今回は、完成してからの検査とのこと。
前回の新築した時と比べたら、とんでもなく丁寧だな、と感じています。
2×4で新築した住宅に今回は、伝統構法でお願いしました。木組みや秋田杉木材が、疲れた心を癒してくれているので、田中さんにお願いして良かったです。私は、古い建具や床柱などをネット購入して多数の手持ちがありましたが、それぞれ寸法や場所など細かい部分にも嫌な顔もせずに親身になっていただきました。
おかげさまで思いが叶い大満足しています。
先日も、仲間が集まって飲み会を開いたのですが、皆さんの「木組みは良いなあ」との連発でした。自慢です。
いろいろお世話になりました。これからも永い付き合いをお願いします。
男鹿「なまはげの住まい」ちょっと手直し
平成24年5月に完成。
大きなご両親の住まいの2階が、なまはげご家族の住まいスペース。
小さな子供3人のお世話がたいへんで流しセットを置きたい、との要望でした。
将来の伝統構法の住まいに予算を残しておいて、最小の工事費にしたいとのこと。
結局、押入と床の間を改修して流し台のみを取り付けました。床柱は、そのままにしました。
取ると梁補強や下がり壁などに無駄な予算がかかるので——。
お客様の感想
拝啓 アトリエあすか様
この度は私ども夫婦の住まいのリフォームをしていただき、本当にありがとうございました。
2階にキッチンを造り、多少の間取りの変更だけの工事で、こんなに変わるのかと、おどろきました!
2年前から、妻、子供3人を連れて実家にもどったため、両親と同居となり、1階の両親の居住スペースと、2階の私たちの居住スペースという住み分けをしておりましたが、どうも手狭というか、使い勝手が悪いといいますか…
また、2階部分の、間取り的な問題からの薄暗さもあって、非常に住み心地の悪さを感じておりましたが…
おかげさまで、
非常に明るく、
住み心地良く、
快適な毎日を過ごしております。
元来、伝統工法による家作りにあこがれ、この機会に、新築も考えていたのですが、諸々の事情から、家造りは次のタイミングとして、今の時点ではリフォームにとどめました。
「なるべくローコストで」
という、こちらの無理を、いろいろ工夫してかなえてくださって、とても助かりました。
ありがとうございます。
本格的な家作りの際は、またぜひお願いいたしたいと思っておりますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
夏井祥太、
二ツ井「うわのの住まい」
ご家族との最終打合せで改装工事から新築工事にかわり、平成24年7月に竣工しました。
湿気がある土地なので床下に「天然ゼオライト」を敷き詰めています。
松本さんご夫妻は、地域が活性化するには、秋田杉やゼオライト、そして地元の職人を使うことが大事、と言っておられます。アトリエ あすかと同じ想いでしたのでたいへんに力が入りました。
お客様の感想
母と弟が住んでいる家に、私達夫婦が同居することになりました。リフォームして住もうと思い、以前より親交のあった田中さんに相談することにしました。築30年ということもあり直したい(直さなければ)と思う個所が色々出てきました。そこで思い切って、建て替えをしようという選択をしました。
以前とは建築基準が変更され土地の基礎部分にも手を入れることになりましたが、家を建てる為には大きな安心に繋がりました。又、ゼオライトのお話を伺い、とても良いものだと知りました。湿気を吸い取り臭いも吸収するそうです。細かくした白いきれいなゼオライトを、床下全面に5センチ程の厚さに敷き詰めました。天然の石ですから家の耐久性にも優れていると思います。
秋田は季節の約半分は暖房が必要という土地柄、暖かく過ごせる家が第一希望でした。
「木は生きている」と言われます。長所、短所を考慮しましたが、やはり“秋田杉の魅力”が勝っていました。実際住んでみて、木の温もり・柔らかさが実感出来、冬の寒い時に素足で歩いても冷たさを感じません。断熱材で家を丸ごと包み込んでいるので、隙間風もなく暖房も部屋中行き渡ります。考えて下さった間取りは、使いやすく・住みやすく、主婦にとっては動線が短いので、家事もとても楽にスムーズに進みます。居間続きの和室は解放感があり、杉材で仕上げた建具はとても [お気に入り] です。木の香りがして熟睡出来ると夫のつぶやきです。
田中さんには設計時からいろいろ条件を言いました。費用はもちろん建坪など、頭の痛い事もあったでしょうが。こうしたいなあと田中さんに話すと、適切なアドバイスがあり、さすがだなあと感心させられました。疑問に思った時はすぐ連絡をとり、そのつど解決してくれました。
家づくりは、設計士さん・大工さん・色々な地元の職人の方々により、一つ一つの工程を経て、そのプロセスをみせていただくと・・・この時から住まいに愛着を持ち始めるんですね。今まで住まいは何度も変わりましたが、満足できる家に出会えたと喜んでいます!
母には木の家を充分堪能して長生きしてもらいたいと願っています。
家づくりに携わった方々には感謝の気持ちを申し上げます。これからも住まいを大切に守っていきたいと痛感しています。
松本 みゆき