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2014/06/24

「潟上の住まい」築後6カ月の住まい経年変化の点検。

 昨年の10月にご家族3人の住まいが完成しました。設計期間の一年半後に着工し、工事期間は
五カ月で完成しました。土台は、青森ヒバ材、他の構造材や小割り材、屋根板やそして内装板材の
全てを地場材の秋田杉を使っています。伝統木組み構法で壁は、落とし板工法(板倉工法)で
設計してます。

築後6ヶ月後の住まい手との経年点検による結果事項として、
 ・内部の一部木製建具(全てが手造り建具)の3本引き違い戸が、開閉の時にお互いが擦れ合う。
 ・車知栓や鼻栓、木ダボやそして楔などに、若干の緩みがでた。
 ・構造材である、大黒柱(9寸角)と副大黒柱(8寸角)や梁材や棟木材(1尺2寸8角形)に、
  割れが入ってきた。

などの指摘がありました。

結果として、
 ・については、完成してからまだ半年なので、まだ、工事中の湿気が住まい内部に充満し完全に
  抜けきっていない現象を説明し、半年後の経年点検に再確認することで承諾。
 ・この「緩み」も、湿気による木材の乾燥収縮による現象を説明(決して欠点ではなく、
  「木」の特性である利点であることを説明)し、その後に、緩んだ栓などを、金ヅチで打込こんで
  全て承諾。(真壁工法でスケルトンインフィルなので、全ての仕口や継手を点検でき、維持管理が
  できます。木組み構法の最大の利点です。)
 ・この「割れ」も、木材の乾燥収縮による現象なので、「安全な割れ」と「危険な割れ」について
  説明し承諾。

 以上でした。
 
 木材の乾燥については、全ての製品を含水率計で測定して合格はしていますが、特に太い木材の芯部の
乾燥は表面測定値と同等ではありません。また、工事中に発する湿気(漆喰塗壁や基礎など)や天候による
湿気(湿度が高い季節)などの工事期間による施工環境で、「乾燥した木材」がそれを吸湿した分、
少しづづ完成後一年ぐらいの期間をかけて木材が自ら放出していきます。「割れ」や「収縮」、そして
「建具の擦れ」は、その湿気を放出するに伴う現象です。
 したがって、「割れ」や「収縮」、そして「建具の擦れ」は、欠点ではありません。利点です。

湿度調整を自らできる特性を住まい手に十分に説明して承諾してもらいました。

また、半年後に経年変化による点検をします。

住まい手から言われた事では、
 1.住みやすくて安心できる。
 2.あたたかくて素足でいられる。
 3.住まいが「木」の香りで安らぎがあり、来客に「良いね」と言われる。うれしい。

以上でした。

 

2014/05/30

秋田県立大学木材高度加工研究所「木材基礎講座」を受講。

秋田県立大学木材高度加工研究所(木高研)で、毎年開講している「木材基礎講座」を受講しました。
「木」をもっと身近に感じる話題や伝統工芸品で使用する木材の研究、森林資源の利用と管理の最先端技術など、多岐に渡る内容でした。
いわゆる「建築設計」とは若干異なる内容のものもありますが、「木」を様々な視点から観察できるので大変有意義な講座でした。

2014/05/24

震災被災地を視察。

仙台市あすと長町仮設住宅視察と交流会、荒浜地区海岸周辺、気仙沼市本吉町、岩手県陸前高田市、大船渡市、住田町仮設住宅視察、そして大槌町。
途中途中でいろいろ現地の生の声を聞いてきた結果ですが、行政と住民との思いは同じですが、計画案と方法論が噛み合っていない状況でした。
陸前高田にも知り合いの大工棟梁もおり連絡を取っていますが、まったく灯りの無い真っ暗闇の長い永いトンネルに居るようだ、とのことでした。
何でも応援させていただきます。

2014/05/12

男鹿「なまはげの住まい」ちょっと手直し。

10年以上前から、伝統構法の家を造りたいと言いお付き合いしていた「なまはげ」さんが、お勤めの事情で、「取りあえず、自宅2階のちょっとした改装をしたい」との依頼がありました。2階に、流し台を設置したいとのこと。和室(床の間と押入付)の部屋をちょっと改装して、少ない予算でいろいろ工夫して工事しました。なので、流し台(解体する住宅から頂いたもの)の前には、柱があり(奥さんも邪魔にはならないから良い、とのこと)、使いづらそうに見えますが、邪魔にもならずこれで完成です。

工事予算は、格安です。

奥さんから一言、「小さい子供が3人なので、2階台所でとっても身体が楽になりました。」とのことでした。

写真や「建てた人の感想」については、「施工事例」をご参照してください。

2014/05/08

二ツ井小学校「プール棟」完成。これで全工事が終了。

2007年(平成19年)、5年前にプロポーザルコンペで最優秀賞に選ばれ、校舎棟、体育館棟、共同調理場、そしてプール棟と、それぞれ竣工して、今年(平成14年)ようやく全体が竣工しました。
関係者の方々には、たいへんにお世話になり、また、ご迷惑をおかけしたとは想いますが、お陰さまで事故もなく無事に竣工したことに感謝を申し上げます。
詳細については、まとめとしてパネルを作成する予定です。
取りあえず、空撮写真を載せます。

2014/05/08

二ツ井「うわのの住まい」、竣工しました。

3月から着工して、7月に竣工。
40万円/坪コース (一部のみ木組み工法)です。(坪単価は下記の通りで、建物仕様を示す。)

竣工写真や「建てた人の感想」については、「施工事例」をご参照してください。

おばあさんから一言、「とっても気持ち良く過ごすことができ長生きできる」とのこと。
12月の雪降る寒い日のことでした。

2014/02/26

「二ツ井小学校」を文部科学省が視察

これからの方針として、国産材を使った学校施設などを普及させるための問題点や改良点などを探るための視察でした。私は、永続的な地域経済循環型社会を目指しているので自らの「結(よ)いっこ」運動の活動内容や、改良するべき建築生産システム、そして地域の学校について説明をしました。

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