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施工事例

「内断熱工法」に思う事

●断熱工法には、「外断熱工法」と「内断熱工法」の2種類がある。「内断熱工法」とは、室内の仕上材と壁内のグラスウールとの間に防湿シートを挿入して、室内の湿気が壁内に侵入するのをそのシートで完全に防いで、壁内のグラスウールが結露をしないように、つまり壁内の内部結露を防止して、断熱性能を保持する工法なのである。
その工法で最も注意しなければならないのが、その防湿シートに面積欠損が有るか無いかが重要な最大のポイントになり、その住宅の断熱性能の評価「良し悪し」が決定する。
一部の施工方法についてだが、室内の仕上材を打ちつける釘孔は、防湿シートに当然のごとく孔は空く、その孔には、釘が、埋まっているから、シートの面積欠損にはならない。したがって結露はしない、だから「良し」ということに考えられているのである。

  ただし条件があり、強風や地震の時の揺れが無ければ——–である。

現在の木造建築物の耐震設計には、強風や地震時の「揺れ」を考慮した耐震計算方式に基づいて耐力壁を設置しているのが一般的で、その「揺れ」の許容範囲は、単純計算だが1階の柱下と柱上で「約1㎝」は、建物全体が左右に揺れ動くとの想定で基準を設けている。震度5強以上の地震では、それ以上になる。

  そこで矛盾が生じる。

動かないつまり制止できる、または、制止している木造建築物であれば上記のとおり「良し」だが、建物が、「揺る」地震にでも遭ったら、そのピシッと張りつめた防湿シートの釘孔から「揺れ」の程度によっては裂け始め面積欠損になる。
ましてや、防湿シートは、ビニール系なので経年変化によっては材質性能が低下しモロクなる。
竣工当時は、柔軟性があっても年数を重ねるごとに硬化してくる。そして、少しの「揺れ」にでも敏感になり裂けはじめ易くなる。
結局は、その裂けた防湿シートの面積欠損部分から室内湿気が壁内のグラスウールに吸着して、壁の内部結露になり「内断熱工法」システムが崩壊し始めるのである。
ましてや、壁の中だから、目視は困難で初期対処の維持監理が出来ないから、なおさら厄介である。また、出来たにしても、家全体の内壁を全部除去して新たに防湿シートを施工しないと断熱性能の確保は難しい。大改修工事になる。
今、求められている長寿命化制度で木造建築物の耐用年数50年とか200年耐久住宅に、はたして、対応出来るのだろうか。その期間には、必ずや中地震、または大地震が発生する可能性は高い。責任問題が発生してくる。
施工精度を高めれば高める程、精巧であれば精巧である程、小さなミスや些細な欠点から少しずつ崩壊が始まり、後々には、そのシステム全体が崩れる。
断熱性能を向上させることは大事ではあるが、システムが崩壊しては元も子も無くなる。
盛んに断熱性能住宅性を競い合ってはいる。無暖房住宅も魅力ではあるが、「木を見て森を見ず」にならないようにしないといけない。
50年後でも100年後でも、内部結露は起きない、外壁側の「透湿防水シート」が理論どおり内部結露現象が生じないような性能を発揮する、断熱性能は維持できる、作業する職人の技術力も皆が同等で意識も同じ、などなどについて自信を持って言いっきっている人達に、現在の私は疑問を持っている。
たしかに、環境的配慮からでも間違いのないシステム理論だが、生物の感覚とすれば、まだ納得できていない。
確かに、無暖房住宅も魅力ではあるが、私とすれば、まだ、自信がない。

● 基礎断熱については、追々あとで記述する。

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