実大実験住宅から体験した大地震と建物 1
20141125083155いままで、いろいろな事をいろいろな先生や先輩、そして同業の人達とのデスカッションで
教えていただいた「地震」に対する考え方を記載する。
とくに、秋田県立大学木材高度加工研究所の実験住宅を約5年間も携わらせていただいたので、勉強させていただいた。担当は、教授 鈴木有先生であった。
実験住宅(HP内に紹介)の実験内容については、自然素材について、構法について、
伝統的な設えについて、耐震実験による検証データについて、伝統建築物の推奨について、
現在の秋田県内における伝統建築について、秋田杉の高度利用材料の開発について、
などなどの、多種多様による項目に分かれてパネル化している。
とくに、全く同じプランニングによる平面での柱や梁の軸組み構成をした、
1、住宅金融公庫(当時の)仕様の金物で建築された A棟
2、剛性を高めた近未来型(ブレスはステンレス鋼材使用)仕様で建築された B棟
3、日本古来から伝わる、基礎石に柱を直接のせ、床下を1mとした高床式とし、
1階の壁は土塗壁で、2階壁は、杉板厚3㎝の落し板(校倉造り)構法として
斜材の筋交いは使わず、伝統構法による継手や仕口で金物は使わずに
建築された C棟
の3棟の実大耐震実験住宅を建設して、壮大なる比較実験を行った。