長野地震 「先人の知恵」 テレビ紹介
昨夜のテレビ報道で、アナウンサーが地震で被害を受けた家の紹介をしていた内容について紹介する。
「この家は、コンクリート基礎ではなく、大きな石の上に柱を建ている古い住宅である。
家は、地震によってその基礎石から柱がずれて建物が、動いてしまっている。」
と言って、住まい手にインタビューし、その住まい手が答えたのは、
「建物が動いたから、建て直さなければならない。たいへんだ。
でも、家族全員が無事であった。よかった」
との、報道内容であった。
映像を見れば、古い民家で、大きな基礎石から柱がずれて完全に土の上に建っていた。
当然、壁や屋根も一緒に動いていた。
建物の内部は、家具やテ冷蔵庫などは転倒していたり、テレビも大きく移動していたが、
建物の傾きなどは、そんなに大きくはなく、建物全体が、ずれ込んだだけのように見えた。
周辺建物(1階が完全に崩壊していて、その上に2階が乗っているなど—。)の被害からすると、
この建物自体は、ずれただけで、ペッシャンコなるとかの大きな被害は無かった。
各地の古い民家や神社仏閣、そして、5重の塔なども全て大きな基礎石の上に
柱を直接に建てて造っている。 当然、金具などでは固着していない。
それは、先人の智恵である。
現代では、「免振構造」と言われている。高層ビルなどにも使われている
建物をずらしながら地震エネルギーを低減させる構造なのである。
永年培われてきた、「智恵」、すばらしい。
この家も、たしかに動いたから、いずれは解体か、または、曳き屋工事をして
元にの位置に戻すか、いろいろな方向を考えることはできるが、とりあえず
屋根と外壁があるから、中を整理すれば、十分に住めるわけである。
こんかいの報道内容に、また、「先人の智恵」が紹介された。