実大実験住宅から体験した大地震と建物 6
最後に、
「4.築後1~2年で、通しボルトなどの「ナット」は手で廻るくらいまで緩む。」
について、紹介する。
新築施工時のときや、建て方検査の時点では、大工さんが、金物補強している
ボルトナットを十分に締め込んで、建設するが、
築後の1~2年目に、通しボルトなどのナットを点検してみると、
手で廻るくらいまでに、木の断面が縮小する。
ナットが緩くなることは、つまり、接合部の固着にガタつきがあることなので
良くはない。
原因は、木材の「乾燥」による断面収縮なのである。
それでは、収縮しないように「木材の乾燥率」をもっと高めるように
すれば良いのか、ということになる。
が——–。
次回に続く。