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長野地震 太い柱で救われた

 長野県北部で皆さまもご存じの通り、22日(土)の3連休の初日に夜10時08分に最大で震度6弱
の地震が発生した。
 新聞報道(最後に貼付している「太い柱で救われた」)によると、重軽傷41人、倒壊家屋43棟で、
就寝していた時間であっても死者はいなかったようだ。テレビなどの崩壊状況をみるとあれだけ
家財道具が、グシャグシャになっていても死者がでなかったことは、やはり、
「共助(結いっこ)」であろう。もし、都心部であったならばどうであったろうか。
 今回のこの地震でもいろいろ考えさせられる。

  「震源は白馬村北の小谷村の青鬼(あおに)集落の地域。
   青鬼集落は棚田の景観と伝統的建築保存地区で茅葺き民家が散在していることで有名なので、
   古民家やまちなみなどに興味のある人は訪れたこともあると思う。
   興味深いのは、青鬼集落の古民家にはあまり被害がなく、少し離れた場所で倒壊家屋が
   多いらしい。」

この上の文面は、新建会員長野支部からのメール内容であるが、
この新聞記事にも記載してはいるが、ようやく一般記者にも認識された文面であるので紹介したい。
 つまり、長野支部会員のメール内容による「古民家にはあまり被害がなく、—-」と、
新聞記事内容の「自慢の太い柱でどんな地震にも耐えてきた。だが、あっけなく柱を曲げ、
家を傾かせたが、全壊は免れて無事だった」であるが、
 自分が、以前から言っているのは、このことである。
          (今朝の朝日テレビでも同様の放映があった。)

 つまり、阪神淡路大地震でもそうであったが、伝統的建築物もたしかに崩壊したものも多い。
だが、いろいろな調査結果から判断できるのは、建物は全壊はしたが、太い柱や梁の接合部
(伝統的継手)は部分的には健全であったので、全壊してもそこに3角形の隙間ができていたため、
空間ができて圧死しなかったのである。
      (地震での死者は、建物やタンスや冷蔵庫の転倒による圧死が多い。)

  当時はまだ、そのことに気が付く人は、我々専門職の中でも一部の人達だけであった。

 だが、今回のこの新聞記事のように、徐々に一般にも認識されつつあり、「伝統的建築物」と
「太い柱や梁」は、無駄な要素ではないことが、理解されてきた。

 一般的な木材と金物による金物接合では、全壊の時には、接合部が、完全に破壊(最後は、
金物が木材より勝って木を割いてしまい、柱と梁が炸裂する)してしまい、ペッチャンコになり
圧死するが、伝統的建築物は、木と木による木組み接合(伝統的継手)なので、全壊しても
家はペッチャンコにならず、太い柱や梁の周辺には3角形の空間ができ「人命」だけは守られたのである。

 現在の木造の耐震(建築基準法)計算では、新築当時は十分にクリアしていても、経年変化により、
金物のボルトナットの緩み(築後2年位でナットは手でも回せる位にまでに緩む)や不朽など、
建物の維持管理が難しい建築工法では、どうだろうか。

 少し、偏った考えかどうかは、皆さまの認識から判断していただくとして、
自分の考えでは、「自然の力は図り知れず、人力では敵わない。だから、自然の中に
住まわせていただく」と、いつも思っている。

 

     自分が、伝統的建築物の設計で太い木材を使うことの基本は、
          「建物は全壊しても、人命は守る」である。

太い柱で救われた

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