F・L・ライト アメリカイースト 視察 8 ジョンソンワックスビル 2
まずは、最初の写真は、工場外にある
案内所である。
この外観は、昨年のマリン・カウンティア庁舎(1957年)の屋根の
デザインに似ている。
これが、パイレックス・チューブガラス管とそのディティールである。
案内所の内部写真
ライトの設計した事務所のイスである。
F・L・ライト アメリカイースト 視察 8 ジョンソンワックスビル 1
落水荘、グッケンハイム美術館に並ぶ、ライトの代表作だと思う
「ジョンソンワックス管理棟・研究棟」である。
長年の夢、待ちに待った訪問である。天気も快晴で良かった。
管理棟は、1936年から4年かけて建設された。
研究棟は、1944年から5年かけて建設された。
ちょうど管理棟の設計時には、落水荘の依頼もあった。1935年。
また、ジェイコブズ邸Ⅰも手掛けていたので、
とにかく、ライトは、忙しかったらしい。
因みに、帝国ホテルは、1916~1922年であった。
その時代から、「ガラス」が産業となってきたので、
光をガラスから取り入れた、との思いで、
ジョンソンワックス管理棟に「チューブガラス管」が
取り入れられた。
(管理棟から研究棟に渡る、2階渡り廊下には、入館できなかった、残念。)
案内棟にサンプルとして、ガラスチューブ管が
建物に設置されてあったが、
やはり、あのディティールでは、雨漏りはするだろうと思う。
能代南ベビー保育園 竣工写真
少し前(今回は、認定こども園の工事をする。)になるが、保育園の竣工写真を
載せる。
いままでは、「幼稚園」のみであったが、
今度から、「保育園」も増設して運営するとのことで
依頼があった。
建物概要については、明細は避ける。
木構造で、伝統改良型木組み構法である。
現存する「幼稚園」に「保育園」を増築したのである。
竣工写真のみである。
評価としては、保育園児の父兄からは
「たくさん木を使っていて、ここに住みたい」、とか
「柱とか梁が、力強くって、子供が良い子に育ちそう」とかの言葉があったらしい。
保育園の保育室であるが、2重梁にしてる。ブランコでも付けれる。
園児にとっては、住み心地が良いらしい。
太陽光買取価格見直し 毎日新聞
この買取価格も、以前から取り上げられていた。
我家でも、冬期間電力を使って
屋根の融雪ヒーターを使っていたが、
3.11地震以来、基本電気料金が1/2から
一般基本電気料に跳ね上がった。
これは、自然災害だと思い納得している。
だが、この太陽光発電で「エネルギーの買い取り金額」を
一般消費者が負担している。
高齢者には、負担が大きいと思う。
そろそろ減らしてもいいのではないか。
省エネ住宅 推進報告書 毎日新聞
以前から、記載しているが、
竣工してからの、省エネも重要なポイントだが、
竣工するまでの建材生産CO2、廃棄処分するCO2も
検討しなければならない。
ジャブジャブCO2の建材を使って竣工してからの
「ゼロエネルギーハウス」では、
真の省エネ住宅とは
言えないのではないか?
日経アーキティキチャーに記載された「読者の声」
今年、平成27年7月25日号の「読者の声」に
自分の「声」が載った。
自分は、常日頃から考えていたことである。
つまり、住宅が完成してからだけの冷暖房「省エネ」を
問題視して法律を改正しているが、本当にそれで良いのだろうか。
CO2を多量に排出して生産している高性能の建材や断熱材、
もしくは建築工法で竣工した住宅では、「ゼロ」からの
「省エネ」スタートとなる。
だが、建材などを製作するための生産工場の金型機械や現地までの
運搬(特に陸上運搬CO2は多い)CO2などは、どのように処理
するのか。
または、無視するのか。
理不尽である。
また、外皮性能基準からすると、雪国では、「真壁工法」が
造れなくなる。 まして、伝統構法などでは、維持管理で
最も大事な「継手・仕口」が、大壁工法になるので、
目視監理できなくなる。つまり、耐久性を維持管理する
ための部位が、断熱材で包まれて、維持管理ができなくなり高耐久が
むずかしくなるのである。
次に、壁内充填断熱工法(内断熱工法)についてだが、
壁内結露は、本当に現実の建築現場の施工技術と、
理論上の技術マニュアルと一致していると言えるのだろうか。
また、築10、20年経過した頃、中地震に遭遇した場合に、
壁内充填断熱工法(内断熱工法)の場合、
室内側の防湿シートが、地震揺れで、内装材の止め釘や
シート止めタッカー釘など、20年後の防湿シート(劣化している)は、
破れる可能性はないのだろうか。
釘やタッカー釘は、無数に劣化しているシートに打ち込まれて
いるのである。
ちょっとした地震揺れに、ピシッと張っていた劣化しているシートは
破れないのだろうか。
内断熱工法で、最も大事な「防湿シート」が
破けるとどうなるのか。
ご指摘の通り、基本的な断熱理論が、崩れるのである。
(建築現場には、電気工、配管工、家電配管工などなど
建築職人以外にも沢山の人達で造られる、 すべて把握できるか)
このシステムは、壁内結露が命とりになるからである。
次に、地域の産業や伝統文化、また、地域の街並み景観については
どのようにしていけばいいのか。
断熱性能基準を強化するがあまり、地域経済循環型社会の崩壊に
繋がるように思う。
世界に誇る「日本の匠の技」は、消滅する。 復権にはならない。
法律改正となったが、「省エネ」のみだけではなく、
自分たちは、実質社会で実務と向き合っているので、
もっと、全体的な実用的指導や改正をお願いしたい。
リノベーション 「八森の家」 竣工 3
いよいよ内部の写真である。
この風除室の入口サッシ戸は、再使用で以前に使ってあったサッシである。
また、この手造りの下足入れも、以前にあったものを再使用している。
この下足入れの引き戸は、「天然秋田杉」である。
玄関内部である。
この床タイルは、ネットで、300円/1枚で、住まい手が購入して
タイル職人には、手間代金のみを支払った。
安価に仕上がった。直営方式のメリットでもある。
母親の入口木製戸だが、これも再使用である。
以前は、玄関戸として使ってあった。
建具職人に、調整から手直し、そして染抜きなども施した。
住まい手は、大変に喜んでいる。
なお、壁の仕上げ材は、しっくい塗りである。
しっくい塗りは、住まい手は特に喜んでいる。
既存の廊下であった部分と新規の廊下の境目である。
これは、以前は、上がり框であった。
母親の部屋である。
以前は、玄関と玄関ホールのスペースでもあった。