リノベーション 「八森の家」 竣工 2
今回の工事は、母親の居室1部屋の増築と、
それに伴う玄関やホール、そして廊下の
リノベーションである。
まずは、外観である。
2階建ての部分が、12年前の住まいであった。
今回は、平屋部分のみの小さな増築である。
南側の写真である。
以前の玄関は、この立木の側(現在は掃出し窓)にあった。が、今回は、
西側に玄関を配置した。
既存部分のテラスである。 庭には、朽ちてはいるが、
杉丸太イスやテーブルもある。
車庫兼物置も伝統構法で造った。
住まい手の環境に対する思いが入っている。
リノベーション 「八森の家」 竣工 1
今年の2月に、母親との同居のために
1部屋の増築工事の設計依頼を受けた。
この住まい手は、12年前に「伝統構法でぜひに造ってもらいたい」と、
建て主の強い思いで、設計させてもらった住まいである。
まず、当初からの基本的な考え方である。
・地元の職人による地元の木で造る。
・建築の伝統文化である「匠の技」を継承する。
・ただ継承するだけではなく、新耐震に改良した
技である「改良型木組み伝統構法」で造る。
・自然素材で、外装材から内装材を可能な限り
使う。
・田の字型プランで通し柱(135*135)8本で造る
・大黒柱 240角を使う。
・県立大学木材高度加工研究所で耐震実験を試みる。
・発注方式は、透明性のある直営方式とする。
・住まい手も、住まい造りに参画する。
以上であった。
(住まい手も、環境問題やら住まい造りには高い知識があった。)
今回も、基本的な住まい造りの考え方をベースにして
基本設計から、業者発注、そして工事監理から竣工まで
スムーズにすすむことができた。
工事中の写真は、以前に随時、載せてあったので
それを見てもらいたい。
F・L・ライト アメリカイースト 視察 7 ユニタリアン教会 3 2日目
新しい建物であるが、木造で木組みなどが
面白かった。
壁のデザインは、日本風のようである。
竣工当時は、この周辺は田園風景であって、
のんびりしていたらしい、が、
現在は、町の中心部となり、周辺には
オフィス街が広がっていて、ミスマッチな
風景であったが、これも時代の流れだろう。
能代市内 「こども園」 発注
能代市内にある、幼稚園と保育園の「連携こども園」の
発注をする。
平成25年に、「保育園」を増築していたが、
法律の改正で、今年度からは、幼稚園と保育園を一緒にした
「連携こども園」の新しい用途変更による
設計業務を今年の2月から進めていた。
国、県、市の補助金事業となるので
施工会社決定のための
現場説明会と入札業務、そして、
契約業務を今月中に終了する予定である。
工期は、今年12月中旬の予定である。
安全第一で進めたい。
F・L・ライト アメリカイースト 視察 7 ユニタリアン教会 2 2日目
模型の写真である。
ホール入口の写真であり、
教会内部の写真は、撮影禁止であった。
最後に、銅板で造られた「鐘」の写真があるが
これは、外部の正面妻側の先端に吊るして
あったが、風が吹くと外壁にぶつかるので
取り外している、とのことだった。
ガラス窓から、パイプオルガンの金属製パイプが見えた。
後付けなので、たぶん、ライトは、許可しなかっただろうと、
言っていた。
また、内部の牧師の演題の上に、コーラスする場所が
あるが、その上に、羽のような庇があった。
それは、声が、会場全体に響き渡るように、との事で
設置した、とのことであった。
残念ながら写真を載せることは出来ない。
F・L・ライト アメリカイースト 視察 7 ユニタリアン教会 1 2日目
今回の視察で、楽しみにしていた
ユニタリアン教会である。
第一印象としては、建物が建築雑誌よりも
2廻りほど、小さく感じた。
外部も内部も、ボリュームが小さかったので
感動も少なく感じた。
でも、内部の木組みの模型などを見ると、
トラスがそれぞれ違うので、大変だったとおもう。
普通は、予算があっての工事なので、一律寸法を
考えるが、やはり、F・L・ライトは、違っていた。
だから、この建物も、かなりの予算オーバーだったらしい。
あとででてくるジョンソン・ワックスビルなどもそうであった。
現地説明だと「F・L・ライトは、積算が出来なかったのでいつも
予算オーバーしていた」との、ことだったが、
案内役の遠藤現氏は、「最初から予算を言うと、施主からOKがでないので、
オーバーすることが解ったうえで、着工後に言っているのではないか?」
とも、言っていた。 自分もそうだと思う。
新しいホールなども接続されていたので、
その写真も載せる。
F・L・ライト アメリカイースト 視察 6 タリアセン・イースト 7 2日目
昨年、タリアセン・ウエストを視察したので、イーストも同様なのかな? と、
思っていたら、まったく雰囲気が違っていた。
気候が、全くちがうのである。
ウエストは、砂漠なので視察時期は、ほとんど同じ頃だが、
イーストは、日本とやや同じような気候であった。
なので、写真からも解ると思うが、緑も多く
田園風景の広大な敷地に、いろいろな施設が建っていた。
初日は、タンクに水を汲み上げる?ための「風車」である。別名「ロミオとジュリエット」ともいう。
平面プランが、8角形とひし形の抱き合わせプランである。このことから別名がついたらしい。
ひし形にしたのは、強風から逃れるための
プランだった。
立地場所は、小高い丘の中腹(顔でいうと額、タリアセンの意味)の位置である。
イーストとウエストを比較して、自分は、イーストが良かった。
逆光であったので、コントラストを下げて少し外壁が解るように
加工している。